寸法補助記号
寸法が記入された図形の意味を明確にして理解しやすくするために、寸法値の前に記号をつけます。
直径の記入法
直径を記入する際には、寸法数値の前に直径を示す寸法補助記号Φをつけますが、弧を張る角度が180°を超える場合には、寸法補助記号Φを省略します。
直径を片方だけの端末記号で表す場合には、寸法線は中心線を越えるようにします。
半径の記入法
半径を記入する際には、端末記号は、中心ではなく円弧側にのみ描きます。
端末記号として矢印を用いる場合矢印の向きは形体の大きさによって、形体の外形線(または寸法補助線)の内側か外側のいずれかに付けます。
寸法の配置
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直列寸法記入法
互いに隣接する複数の寸法を記述する場合、直列寸法記入法を用います。直列寸法記入法では、隣接する複数の寸法線を直列に連続して配置します。直列寸法記入法には、開き角が90°の矢印を除いて、どのような端末記号を用いてもよい。
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並列寸法記入法
同じ方向の複数の寸法が共通の起点をもつ場合、並列寸法記入法を用います。並列寸法記入法では、いくつかの寸法線を互いに平行に、寸法数値が容易に記入できるように、間隔をあけて配置します。
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累進寸法記入法
同じ方向の複数の寸法が共通の起点をもつ場合、累進寸法記入法を用いる事もできます。共通の寸法の起点に起点記号を記入し、それぞれの寸法線の反対の端だけに矢印をつけます。寸法数値は、矢印の近くで対応する寸法補助線の位置、または、矢印の近くで寸法線の上側の位置に記入します。