CAD初心者が図面を見る(読む)ための基礎知識として、前回は製図の目的と製図規格(JIS規格)、図面の基本要件について記述しました。
CAD初心者が図面を見る(読む)ための基礎知識 製図の目的(規格編)
今回もその図面の基本要件の規格の決まり事で、図面に記述しなければならない内容などを書いていきます。
図面の大きさ
A0 | 841×1189 |
A1 | 594×841 |
A2 | 420×594 |
A3 | 297×420 |
A4 | 210×297 |
特に非常に大きな用紙、または例外的に延長した用紙が必要な場合には、短編の整数倍した長さに延長して長辺としています。
上記以外にも、長辺方向を整数倍にして長辺とした用紙があります。
図面の様式
表題欄
表題欄の位置は、表題欄の図面を特定する事項(図面暗号、図面、作成元など)を記入する部分は、図を描く領域内の右下隅に来るようにするのがよい。
輪郭および輪郭線
図面の縁からの損傷で、図面の内容が損なわれないように設ける余白の部分を「輪郭」という。
図を描く領域と、この輪郭との境界線を「輪郭線」という。
図面には必ず、輪郭を設けなければならず、この輪郭の幅はA0~A1では最小20mm、A2~A4では最小10mmであることが望ましい。
また、図面に穴をあけるためのとじしろは、この輪郭を含んで表題欄よりもっとも離れた左の端に最小20mm設けてもよい。
中心マーク
複写またはマイクロフィルム投影の際の図面の位置決めに便利なように、図面の上下左右の各辺の中央に4個の中心マークを設けなければならない。
中心マークは用紙の端から輪郭線の内側約5mmまで、最小0.5mmの太さの直線を用いる。
中心マークの位置の許容差は±0.5mmとするのがよい。