CADにはたくさんの種類があります。
以前CADを扱う業界の種類を書きましたが、多種多様な業界で使われています。
そんな多種多様な業界で、使われているCADとはどんなものがあるのでしょうか
CADの種類とは
☆機械用CAD(メカCAD)
3D形状のモデリングが可能で、2Dよりもイメージしやすい設計が可能です。
この機械CADは、機械設計に特化したソフトで、自動車や航空機などを製造するメーカーなどの開発現場で用いられています。
具体的には自動車や家電、工作機械、携帯電話、精密機械などの図面を作ります。
機械製品においては、完成品の設計図をもとに各部品を図面に起こします。
☆電気用CAD
電気設計に特化したCADで、電気設計を様々な角度からサポートする機能を備えています。
例えば制御盤や配電盤などのパーツをクリックするだけで機器の配置が可能です。
電気CADを用いることで、従来多くの時間が掛かっていた電気設計の工数を大幅に減らすことが可能です。
☆建築用CAD
建築に特化した建築設計および建築関連図を簡単に作成することが出来るCADです。
詳細部分が描きやすい、あらかじめテンプレートが用意されているなど、CADの中でも特に建築に関係する図面を描くことに特化しています。
建築物とは、建築基準法の定義では「土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱若しくは壁を有するもの」とされています。また、これに付属する門や塀、建築設備なども建築物に含まれます。
☆土木・測量用CAD
土木に特化した土木設計のためのCADです。
道路や橋、歩道橋、ダムなどの、人々の生活の基盤となるような建造物の設計にCADが用いられます。
土木工事とは、上記のほか高架道路や宅地造成等も該当します。
☆服飾デザイン用CAD (アパレルCAD)
服飾デザインに特化したCADソフトのことです。
CADには分野ごとに便利な機能をもつ「専用ソフト」、様々な分野に対応可能な「汎用ソフト」がありますが、 アパレルCADでは建築や機械CADにはないパターン機能搭載などの「専用ソフト」を使用する企業が多いです。
アパレルCADの特化した機能とは、パターン、グレーディング、マーキングなどが挙げられます。
☆ジュエリー用CAD
ジュエリーCADはジュエリーをデザインし、リングやネックレスなどを作っていく(モデリング)技術です。
ジュエリーCADの特徴は、手作業では難しかった精巧なジュエリーを作ることができることや、ジュエリーをデータとして保管しておくことで同じものを再び作ったり、後からデータを改変して別のジュエリーを作ることも可能だというところです。